「なんでも描ける」と思われるととても困る。イラストレーターの葛藤と新たなる発見
結論。
迷うことはない。
アートの世界は自由の中にこそ存在するのだ。
描いていて心地よい場所に行こう。
なのですが。
求められるものとの溝を埋めるためには
日々イラストレーターとして
アップデートする必要あり。
自分の描きたいものと求められるものの溝
イラストの仕事をしているとよく
「なんでも描けるんだから」なんて
言われることがあります。
いやいやお待ちください。
なんでも?
今そうおっしゃいました?(笑
褒め言葉
として発しているであろうそれは
実は正直なところ、
わたしたちノミの心臓を持つ
イラストレーターにとっては
ものすごい
プレッシャーになっているので
ございます。
もちろんお客さまの要望に
応えることは大切ですし、
そのための努力を惜しむつもりはない。
けれどもいつも
完璧にこなせるわけではない。
という現実が、確かにあります。
食べもののイラストが中心で、
いまそれを自分の得意分野とか
スタイルとしている一方で、
求められる内容がそれとは異なった時
どう対応していくか…というのは
常に頭の隅にあります。
今の時代は自分の作品を
簡単に公開できる場があって、
「食べもの」ばっかり描いている
イラストレーターに
まさか「建物」の依頼が来る
というのは考えにくい。
けれども実際はこうして
自分の得意分野を公開することで
仕事の幅を狭くしているのではないかという
矛盾を見つけてしまったり。
だからこそ思うのは
自分のスタイルや表現を大切にしながら、
いつでも
お客さまの期待に応えられるために
日々の練習と進化を
心がけていくことが、
すごく大切なんだなーということ。

香りに誘われて

大切な時間

月だけが知っている
自分の肩書きやキャッチコピーに
自ら押しつぶされないように、
いつも今の自分を俯瞰して見る。
という事が
とっても大事なのかもしれません。
2025年は
自分が本当にやりたかったことを
見つける年にできたらいいな、と
動いておりました。
自分なりに。
予想通りにできた沖縄のギャラリー。
ひょんなことからご依頼いただい
デジタルパステルアートのお仕事。
あれもこれも全て
以前からは考えられないところからの
結果となっております。
自分のできることをアピールしつつも
いつも俯瞰する目を持って行動する。
そうすることによって
得られる未来は広がっていくことを今
とても感じています。
イラストを描く事が好きだし
わたしにはイラストを描く事以外
仕事にはできない…と
思っている節があるけれど
その思い込みをもぶっ壊して、
正直な、
自分の本当の気持ちを見つけたいな。
あなたの本当に本当に
やってみたいことはなんですか?
考えるとワクワクすることに
手を伸ばしてみるといいです。
もしかしたら意外にも簡単に
手が届くかもしれない…ね。

